()()(づき)(6月)のことば―

()場所(ばしょ)は ここにもあった 屋根(やね)(くさ)

 

とくに震災以降、「がんばろう」と励ましあったり、また「がんばらなくてもいいよ」と肩をさすったり、『がんばり』に対してはさまざまな想いやちからが込められています。でも時々そこに疲れてしまうことだってあるような気がします。

私たちはいろいろな「縁」によってその時その時、その場その場に立たされます。教室でも職場でも世間でも…。また生まれながらにしての立場の違いもあるでしょう。男は男の、女は女のそれぞれに素晴らしい特性を秘めています。それらの、いわば自己の本分を尽くすことこそが大切なことなのだと思います。つまり、上司は上司の、部下は部下の、内野は内野の、外野は外野の、女は女の、男は男の、子供は子供の…それぞれに与えられた自己の立場を肯定しつつ本分を尽くすことです。それが自信につながり次への足掛かりとなるでしょう。しかし自己を否定して立場や分をわきまえず、則(のり)を越えてまでの努力やがんばりは挫折につながったり、愚痴の種となってしまいます。

私たちにいま与えられている「生き場所」にはきっと確かな意味があるはずです。それを否定せず、逃げることなく黙々と努力していくならばその努力は決して無駄にはならぬと断言できます。仏教ではこの努力のことを「精進(しょうじん)」と言います。禅語に「随処に主となれば 立処皆真(ずいしょにしゅとなれば りっしょみなしん)」があります。いつでもどこでも誰にも譲れぬ、与えられた立場と自覚し、主人公と徹すれば、おのずと輝いてくるぞ!とでも言いましょうか。精進からは愚痴も自慢も生ずることはありません。

正光寺のホームページもごらんください。 http://shokoji.net

“みんなで決めよう『原発』の是非”

先月号では原子力発電所のことに触れました。人には誰でもそれぞれの立場やイデオロギーがあります。それが良い悪いは別として、より深くより大きな眼でそれらを見つめていくことは必要なことです。そして是は是、非は非と伝えることも大切なことだと思います。

 

このたび浜岡原発の再稼働の是非を問う静岡県民投票条例制定を求めるための署名運動を行うことに致しました。この署名運動は単に原発の反対運動ではありません。地方自治法(条例の制定・改廃に関する直接請求)に定められたもので、知事や県議会に対して一定の拘束力があります。

議会制民主主義とはいえ、昨今のありさまを見ていますと民意は蚊帳の外で、利権ばかりが目につく状況はとても主権在民といえるものではありません。一部の政治家や一部の専門家に任せるのではなく、ひとりひとりが考え、投票の形で集約し、民意を反映するべきではないでしょうか。

 

いのちの尊厳を最重視する私たち宗教者は、全日本仏教会をはじめとして、“今 なにが大切か、なにを守るべきか”の立場から、これからの私たちの進むべき道はどれが相応しいのかをあらためて皆さんとともに見つめ直すことを呼びかけていくことと致しました。

 

いのちのこと、暮らしのことをもう一度考えましょう。

原発に賛成の人も反対の人も、誰かに任せないで、私たちの意思を「県民投票」で反映させましょう。

 

署名のしかた

◆正光寺が保管する署名簿は、浜松市東区の住民専用です。東区にお住いの選挙権のある方のみが署名することができます

◆署名して頂ける方のご住所・お名前・生年月日をご記入頂く必要があります。最後に認印または拇印を押して頂きます。

◆署名できる期間は、平成24年5月13日から7月11日までです。

 

原発県民投票を実現するためには・・・

テキスト ボックス: 原発県民投票とは…
地方自治法に基づき、「中部電力管内の原子力発電所の稼働に関する静岡県民投票条例(仮称)」(原発県民投票条例)を制定して、県民投票によって県民が原発稼働の是非を直接意思表示するものです。
県民(有権者)の1/50以上の署名が必要
静岡県知事に対して原発県民投票条例の制定を請求するためには、静岡県の有権者の1/50以上の署名(約6万2千名分)を2カ月間に集めて請求しなければなりません。
 

 

 

 

 


詳しくは正光寺までおたずね下さい。ご署名頂ける方はご遠慮なくお申し出下さい。



H23.11伝道板 ◆H23.12伝道板 ◆H24. 1伝道板 ◆H24年頭の辞 ◆H24. 2伝道板 ◆H24. 3伝道板 
H24. 4伝道板  ◆H24. 5伝道板 ◆H24. 6伝道板 ◆H24. 7伝道板 ◆H24. 8伝道板 ◆H24. 9伝道板