遠州大念仏
                                                                          
無形民族文化財、 毎年お盆の日(この地方では、7月中旬です)新盆の家をまわり、横笛、太鼓、双盤などに合わせ念仏を唱えながら踊り、 死者の霊を弔います
7月7日土曜日、地元の念仏団である石原組の奉納が、お寺で行われました。悪天候に関係なく、念仏の奉納は行われるそうですが、7日の日は朝から降っていた雨もお昼には上がり、沢山のみなさんが見物に集まっていらっしゃいました。
総代さん2名が、大念仏の皆さんを迎えに行き本堂へ誘っていきます。
頭先(かしらさき)の方が、本堂へ上がられ、ご本尊様にお参りされ、迎えていた和尚、総代さんと挨拶が交わされます。
奉納は始まります。   太鼓キリの踊り、双盤、横笛の音色そして、うたまくらの方の念仏が夜空に響き渡ります。
道化のおかめとひょっとこも飛び入りです。哀しみにいつまでも打ちひしがれていることなく、故人の死を乗り越えて、元気を取り戻して欲しいという願いを込めて、笑いの元としての存在になるそうです。今年はお面が新調されての登場です。
練りながら、万霊塔の延命地蔵さまの前で奉納は続きます。頭(かしら)が持っている念仏の幡は、正絹の赤い布は三角に飾られ死出山を表し、下の丸いものは頭(生首)の意味があるそうです。太鼓や笛の鳴り物で、霊を鎮めた。江戸時代から由来したものを昭和5年に組織化され、無形文化財として伝えられています。
故鈴木晃さんも長きに渡り、石原組の念仏団に貢献された方で、頭先として先立ちされていた姿が想い出されます。晃さんの初盆は、来年になります。
沢山の皆さんの見守る中、奉納は終わりました。力のこもった奉納をありがとうございました、お疲れ様でした。また沢山の皆さんの集まり、ありがとうございました。
大きなお兄さんたちが奉納される横で一緒に真似て踊っている小さな勇姿です。
伝統は絶えることなく守られ伝えられていく素晴らしい光景です。








                  
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