車祈祷
 「北極星」の化神である「北星妙見大菩薩」の御尊前でご祈祷を行ないます。

 古くから妙見菩薩の霊場として栄えていたとされる正光寺では、室町時代、今川家累代の祈願所であり、今川氏眞公直筆の御朱印(1560年)も残されています。その後、慶長十七年(1612年)に雪斎恵宗禅師(小栗の氏)が開山となられ、臨済宗方広寺派に所属して以来、今日に至っております。現在の妙見菩薩像は、享和元年五月(1801年)正光寺第九世の愚翁和尚の時代に改めて奉安されたものです。

 星に対する信仰は、古代バビロニアやインドなど世界中で行なわれてきました。特に
「北極星」は方角を知る唯一の手段であり、「自分達を導いてくれる星」として、人類は命運を委ねてきたのです。この北極星への信仰(北辰信仰)は、三〜四世紀の中国仏教とも融合し、妙見菩薩として広く崇敬されました。朝鮮半島に伝わった妙見信仰は、推古五年(597年)に日本の聖徳太子に伝えられました。太子は妙見菩薩を朝廷の守護神として都の四方に祀られ、太子ご自身が用いられた刀も「七星剣」といい、大阪四天王寺に国宝として現存しています。このことからも推古天皇や聖徳太子が政治はもとより、鎮護国家や人として歩むべき道を妙見信仰に求められた事が推察されます。
 平安中期の武士団からは軍神としても信仰されてきました。天台宗の最澄や真言宗の空海、のちには日蓮らも布教の中で盛んに妙見菩薩の御利益を説かれ、一般大衆に守護本尊として深く浸透していきました。近畿を中心に発生し、中国・四国・九州へと広がり、さらには渡来人の東国移住と共に関東へと、そして鎌倉、室町、江戸時代に入ってからも信仰は衰えることはありませんでした。
 徳川家康が江戸の北方に位置する日光東照宮に祀られたのも北辰との同化であり、葛飾北斎の名にも、北辰一刀流の千葉一族の生き様などにも妙見信仰の篤さを見ることができます。
 明治の廃仏毀釈・神仏分離などの影響はあったものの、仏教での妙見菩薩が神道では天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)とされ、いずれも北辰尊崇として多くの信仰を集め続けました。

 天の中心に在って動くことのない妙見菩薩の御利益は、
妙見の名の通り、いつでも地上の私達の営みをあまねく見通され、悪を是正し、善を願われることであるに違いありません。


 まず、
「北星妙見大菩薩」の御尊前でご祈祷を行ないます。
 妙見さまのお使いの亀さんが、交通安全を願うステッカーになりました。
 洗米と塩、ステッカーとお守り、免許証と車検証をお供えいたします。
 願主(車の所有者)は、合掌のまま御祈祷を受けます。
 大般若経の転読等を行なっております。


 
「北星妙見大菩薩」の御尊前でのご祈祷は終わりました。
 このあと、あらかじめ山門前に駐車していただいている車へ向かいます。
 お供えしていた、洗米と塩、ステッカーとお守り、免許証と車検証も持って行きます。
 
 
 車の全てのドアを全開にします。
 まず、洗米と塩で車を清めます。
 次に、大般若経を転読し、
「無事故・無違反」の御祈祷をいたします。
 終了後、
「カメさんステッカー」をお車のお好きな場所に貼ってください。
 
「妙見大菩薩のお守り」も車内のお好きな場所に保管してください。
 
 これにて、
「車祈祷」終了です。
 
「カメさん」のように余裕を持って、ゆっくりと安全運転を心がけましょう。
 ありがとうございました。

 
 「車祈祷」は、年間を通して行なっております。
 ご予約・ご質問等ございましたら、お電話でお申し込みください。
 
 臨済宗方広寺派

 妙見霊場   正光寺

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