睦月(むつき)(1月)のことば―

()ること()るは (ふく)(かみ)

         (たい)二匹(にひき) えびす()ざり

 

「新年明けましておめでとうございます。本年も何とぞよろしくお願い申し上げます。

皆々様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。」

世界の平和と天地の安寧を願わずにはおられませんが、最小単位の自己の幸せを考えてみますと、不平不満をこぼしつつ日暮しするよりも、やはり「知足少欲」にえびす顔で過ごしたほうが自身も周りも平穏に過ごせますね。となると、世界の平和もえびすさまにならうのが良さそうですね。

 

古代中国の荘子の言葉に「鷦鷯巣於深林 不過一枝(しょうりょう深林に巣喰うも、一枝に過ぎず)」があります。さらに「偃鼠(えんそ)河に飲むも、満腹に過ぎず」と続きます。鷦鷯はミソサザイという鳥で、偃鼠とはカワウソのことです。ミソサザイは深い林の中に巣を作るけれども、必要なのはたった一枝だけ。カワウソは黄河の水を飲むけれども、渇きを潤おすだけあればそれで充分という意味です。人は誰も、より大きな利益を得ようとその欲望に際限はないのですが、人ひとりに必要なものはたかが知れています。生きていくのに必要な分だけあれば充分で、それ以上のものは余分にすぎない、不要という事でしょうか。えびす顔が何よりいいですね。

 

ところで…、エビスビールという美味しいビールがありますが、そのラベルのえびすさんの中に、鯛を二匹釣っているラッキーエビスというのがあることをご存知でしたでしょうか?チョット許せない気もしますが、出会えるまで呑んでみようかしら…。

正光寺のホームページがリニューアルしています。 http://shokoji.net

―年 頭 の 辞―

 

 昨年は正光寺が真言宗から今の臨済宗に変わって400年目を迎えました。そして10年後の開山和尚様(正光寺を開かれた初代の住職)の400年忌に向けて、その記念すべき節目の年に本堂再建を柱とした「正光寺開山400年忌報恩記念事業」がスタートできましたことは、仏法縁と檀信徒の皆様方はじめ、有縁無縁の方々のご理解ご協力のたまものと深く深く感謝申し上げます。

 さらに加えて、本堂を建設するに当たって最も重要なことは、300年の歴史とともに多くの人々の深い想いが込められた現本堂を取り壊す覚悟と、新たな歴史と宗教的魂を刻み込んでいくその責任の自覚です。新たな正光寺建設に向けてより一層引き締めて臨んで参りますので、今後ともご叱正を含めましてご法愛賜りますようお願い申し上げます。

平成25年元旦  正光寺住職:松尾正澄謹白

 

 

             正光寺新本堂イメージ画〕

 

一人でも多くの方とのご縁で新しい本堂の屋根をふきたいと念願しています。

檀家さまであるなしにかかわらず、ご協力をお願い申し上げます。

銅板一枚:2,000円です。

お問合せ、お申込みは正光寺までお願い致します。




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